この夏休み期間には、毎年のように実習生がやってきます。笛吹社協には現在山梨県立大学と健康科学大学に通う4名が勉強に励んでいます。
そのうち、健康科学大学の2名は、将来精神保健福祉士を目指すために、支援センターで主に精神の障がいや病気を持たれている方への支援を学んでいます。
今日は、支援センター1型の事業の一つである「家事教室」に参加しました。

家事教室は、支援センターで毎週水曜の午前に開催される事業で、地域で暮らす障がい者の生活スキルを向上するための教室です。
特に料理を一緒に行なうことが人気で、家事教室の目玉にもなっています。そう、食べる事は生きる事。それもよりよく生きるためにはよりよく食べる事でも有ります。
しかし。
ここはただの料理教室では有りません。参加者全員でメニューを決め、予算を立て、買い物をし、各人のスキルにあった料理法を選択。皆で作り上げていきます。美味しいものを作る事だけが目的では有りません。
例えば、経済的感覚が病気のために失われてしまった方には、出来るだけ安く買い物を済ませるためには、というテーマを決めて買い物に行きます。
身体の障がいの方で、腕の動きが悪くなってしまった方にはどのように食材を切るのかを一緒に考えていきます。
料理の順番(洗って、皮を剥いて、刻んで・・)が分からなくなってしまう方には紙に手順を書くなどの方法を一緒に考えます。
中には、一人での食事があまりにも味気ないために、「食べる意識」が低下している方には、
一緒に食べる=楽しみ という時間を共有します。
また、今日の活動が家に帰っても継続出来るように、振り返りをしてみたり。レシピを再確認したり。
最後には出来上がった物を一緒に食べます。もちろん料理人ではないので、時折美味しそうではないもの・・も出来たり。
それはそれで、皆で責任をもって胃の中に収める訳ですね。
勿論、食べた後の片付けの学習も、この事業の意味の一つです。
さあ、学生さんはこの家事教室を通じて、利用者さんと同じ時間、同じ価値観を共有できたのでしょうか。
未来の精神保健福祉士さんを、皆さんどうかご指導してください。
P/s suzuki