事前打ち合わせにより先生から
「子どもたちにより近い存在で、どんな困難があっても夢にむかい
すすんでいく大切さをメッセージとして伝えてもらいたい」
という希望があり、
今回は田中 正幸(たなか まさゆき)さんを
講師としてお招きしました。
中学時代に山梨県バスケ選抜チームの先発に選ばれる腕前でした。
高校入学直前に脳出血で倒れ右半身の自由を失い、1年後に復学、
部活のバスケも再開し、現役最後の大会で、仲間に助けられて
高校生活唯一のシュートを決めるとチームは波に乗り、高校総体出場を
勝ち取るなどご活躍されました。
大学を卒業後、就職され、現在は人材派遣の部門で勤務されています。
並行して水泳にも力を入れられており、パラリンピックの出場を
目指されています。

当日はバスケをやり始めたきっかけや中学時代の様子
、
春休みの出来事、闘病生活、高校生活や現在の様子などを話していただき
心境の変化や将来についても語っていただきました。
その中でも特に印象的だった言葉を紹介します。
「負けて泣くな、勝って泣け」
これは恩師から言っていただいた言葉だそうです。
負けて泣くのは悔し涙であり、勝って泣くのはうれし涙
である。
どうせ泣くのであれば、うれし涙を流す方がいい
物事に挑戦するにあたってこの言葉は大きな意味が込められています。
何事に対しても実行するのは自分であり、
それを努力し続けるのはとても難しいですが、
その先で得られるものは言葉では言い表せないほど
かけがえのないものになると教えてくださいました

生徒のみなさん真剣な表情でお話を聞いてくださっており
前回の福祉体験・今回の福祉講話を通し、
当事者のサポートの仕方を考えたり、
それぞれの違いを認め、お互いを理解・尊重する気持ちを知って
いただけるよい機会となりました。
今後も引き続き、学校や他機関と連携を取りながら、
児童・生徒の皆さんの希望に沿った福祉教育が出来るように
一緒に考え実践していきたいと思います。
一宮地域 宮下