支援センターふえふきが個別に支援しているAさん。今までは共同住宅で生活をされていましたが、様々な事情により、地域のアパートを借りて、念願の一人暮らしを始めることになりました。
Aさんは、若い時の生死をさまようほどの大事故が元で、体のあちこちに麻痺が残り、また体だけではなく心にも大きな傷を抱えています。
Aさんはそれまでの環境から離れ、人並みな生活をしていきたいという思いをかなえる為に、社協の日常生活自立支援制度を利用し、担当の職員と一緒に、計画的に少しずつお金を貯めて、数年を掛けてやっとアパートを借りて自立生活にたどり着くことが出来ました。
様々な経過を経て、やっと新居となるアパートを探し、引越しが決まりました。とはいえ、麻痺の有る体での引越し作業は大変です。また、様々な手続きや色々な決め事は社協がお手伝いするにしても、引越しは心身共に大変な作業です。
そこで、引越しのための荷造りから転居までのお手伝いをボランティアにお願いすることにしました。
引越し当日。梅雨時の雨の合間を避けて、午前は荷造りのため女衆ボランティアがお手伝いに来てくれました。共同住宅の一部屋とは言えど、思ったよりも多い荷物にAさん自身もびっくり。今までの生活状況からの「勿体無くて捨てられない」という状況もあったのです。荷物を一つ一つ確認しながら、荷造りを進めていきます。

午後からは男衆ボランティアの出番。大きな荷物は少ないものの、家電製品はやはり男手が必要です。トラックに積み込み、新しいアパートまで運び込みました。


p/w suzuki