10月22日、甲府の岡島ローヤル会館において、高齢者・障がい者の権利擁護と司法ソーシャルワーク研修会が開かれました。
これは、日本司法支援センター(法テラス)10周年記念に合わせて開催された研修会です。
司法、というと、とても敷居が高いイメージがありますが、例えば借金の問題を抱えた高齢者・障がい者の生活を立て直すためには、債務の整理と、その後の生活維持のための福祉支援が必要であり、両方の連携が欠かせません。
笛吹社協では、権利擁護の視点を大事にして、成年後見制度利用の支援や、日常生活自立支援制度などを使った支援を展開していますが、ここにも福祉の専門家だけではなく、司法の専門家も一緒になって考える検討会も開催しています。
また、最近では触法高齢者・障がい者の、出所後の支援の問題ということもあります。これらの支援についても司法関係者だけ、福祉関係者だけではとても対応出来ません。
この日は100名を超える様々な職種の方が集まりました。
最初に基調講演として、日本司法支援センター本部より森優一さんから「司法ソーシャルワーク」の試みを、続いて松本成輔弁護士による弁護士や法テラス、福祉関係者による法律問題の実際を学びました。
パネルディズカッションでは、後見センターふえふきの萩原がパネリストとして参加。また、会場からの意見者として、笛吹社協事務次長の古屋も参加してのディスカッションです。

この日のために、事前アンケートも集計し、貴重なデータを元にした研修会。様々な立場の方々が多くの意見を交わしました。
複雑に絡んだ問題は、様々な職種が手を組んで、解決に導くことが確認されました。連携の大事さを改めて確認した研修会でした。
p/wsuzuki