皆さま蒸し暑い日が続いていますがお変わりないでしょうか
今年度1回目の笛吹市委託事業『生活支援員・市民後見人養成フォローアップ研修』を6月29日スコレーセンターにて行いました24名の方が参加してくださいました。ありがとうございました
今回の研修では笛吹市自立支援協議会当事者家族部会の滝澤利恵様と丹澤元美様より
「当事者家族部会の取り組みと地域に求めるもの」
と題して発表をしていただき、その発表をもとにグループワークを行いました。
アドバイザーとしてリーガルサポート山梨副支部長小林恵先生をお招きしました。
発表では、当事者家族部会のさまざまな活動の具体的な紹介がありました。例えば・・・
・行政と支援者が当事者や家族と一緒になって考えることが出来た市民ミーティングの開催
・地域へ出て行くことの難しい障がい者の地域防災訓練への参加・啓発活動
・見た目では判断出来ない障がい者への災害時お手伝いバンダナの作成・普及活動
などなど。
当事者、家族が地域と共生するための活動を行っていることを伝えていただきました。
そして・・・
「地域での活動へ参加することで地域住民と顔の見える関係をつくる事ができたがその関係を維持すること」
「さらに地域との結びつきを強いものにしていけるよう当事者、家族の活動に参加し、知ってほしい」
「活動をあたたかく見守ってほしい」
との言葉を受講生に投げかけていただきました。
その後のグループワークでは発表を聞いての感想、そして支援者として地域のなかで出来ることは何かを話し合い、活発な意見交換が行われました。
「当事者家族部会の地域における活動を皆で広めたい、広く地域に知ってもらいたい」
「自らも参加し活動すること、障がいを持った方の地域の中での居場所づくりが必要」
「目に見えにくい障がいを理解するために地域での取り組みに参加する」
「障がいの特性を知り、支援者として民生委員や地域役員との連携といった地域の連携にも支援者として関わることも必要なのではないか」
「地域に一歩踏み出したい」
との意見が出ました。

小林恵先生からは・・・
『地域にどのような障がい特性を持った障がい者が暮らしていることを知ること、支援者として本人が気づいていない不便さに気づき、発信することができたらよい、障がいは多様であり、本人に寄り添うときは一対一ではなく、社協、行政、隣近所といった多くの社会資源をうまく活用しながら本人と地域を結ぶつなぎ役となれたらよい。』
との統括をいただきました
今回の研修では生活支援員・市民後見人として活動していただく市民の養成、そして継続研修をするなかで、支援を必要としている方との相互理解を広げ、実践活動へとつなげることを目的としました。受講者のみなさんは当事者家族部会の思い、取り組みを具体的に知ることが出来、支援者として当事者や家族が地域とのつながりを持てるような役割を果たすことが大切であることを感じ取ることができたと思います。
次回の研修は来年の2月を予定しています。今回に引続き、次回も実践活動へ結び付けられるような内容を検討したいと思っています
後見センター 今泉