支援センターふえふきの事業には、障がい者が地域での就労を具体的に考える機会を得るための研修として、「就労研修」があります。障がい者がより働きやすい環境を一緒に探る事を目的に、実際に一般就労している障がいの方々に来ていただいて、働くことの意義を伝えていただいたり、そのような方々が実際に働く会社の見学に行ったりと、色々な研修企画を組み立てています。
今年は、笛吹市から利用出来る就労継続B型施設の集団見学会を開催しました。まずはその第一弾を紹介します。
就労継続Bとは・・
通常の事業所に雇用されることが困難な障がい者に,就労の機会を提供するとともに,生産活動その他の活動の機会の提供を通じて,その知識及び能力の向上のために「必要な訓練を行う事業」の事を言います。雇用契約を結び利用する「A型」と、雇用契約を結ばないで利用する「B型」の2種類があります。
一般の就労であれば、ハローワーク等で相談をしながら自分に適した仕事を探すことになりますが、障がいや病気によっては直ぐに仕事が出来る状態に無い人もいます。そのための制度として、就労施設に通いながら訓練を受ける事が出来ます。今回はその中のB型施設の2箇所をまわり、地域に住む障がいの方々と見学に行ってきました。
今回協力をして頂いたのは、甲府市の「ピース工房なかみち」さんと、笛吹市の「つくしの家」さんです。希望者を募ったところ、なんと15名の参加希望があり、車3台に分かれて見学に向かいました。
まずは「ピース工房」さん。水産加工の会社をベースに、障がい者就労事業を立ち上げ、魚を使った無添加ペットフードや、しいたけ栽培などを行う施設です。


帰りにはピース工房で作ったカードケース等を皆さんに頂きました。
次は「つくしの家」です。
施設の中を見学した後は、印鑑ケースの受注業務や、新規の事業としてのサフラン栽培などの様子、年間行事などをスライドにして、説明をして頂きました。
つくしの家さんは、作業だけではなく、皆さんが楽しんで仕事が出来るように年間事業を組み入れています。例えば一泊旅行の様子とか、春には花見行事、また健康を意識出来ることを目的に予防接種など、就労だけではなく福利厚生といったことも入れて、スライドを用いて説明をして頂きました。
両方の施設を見た利用者さんからは、「仕事しかしないところだと思っていた。旅行も良いな」とか「自分にも出来そうな作業で安心した」などの意見がありました。また、施設への質問としては「工賃はいくら貰えるのか」「送迎をして欲しい」、「作業時間はどのくらいなのか」などの質問があり、丁寧に答えていただきました。
今回は、広範囲の送迎をしていただける施設として2箇所を選択しました。また26日には更に近いB型施設を見学する予定です。
ピース工房さん、つくしの家さんには、大人数での見学会を受け入れて頂き、ありがとうございます。
この2箇所への質問などありましたら、直接問い合わせでも良いとの事ですので、各施設にお問い合わせ下さい。
社会福祉法人ピースの会 ピース工房なかみち 電話・FAX:055-266-7339
社会福祉法人つくし会 つくしの家 電話・055-261-7707
p/w suzuki