訪問介護事業所では、ヘルパーの質の向上を図るため、毎月ヘルパー研修会を行なっています。
6月の研修会では『調理実習』を行ないました
テーマは、「食事制限のあるご利用者に、限られた食材で簡単にできるメニュー」です。
モデルとなるご利用者
→糖尿病・高血圧の60代男性、1800kcal/1日、塩分6g/1日の食事制限。

どこのご利用者宅にもあるような食材を選定しました!!
3つのグループに分かれ、それぞれ相談しながら手早く調理を行なっていきます
▼調理実習の様子▼

さて、何から作るけ??

もっとこうした方が良いじゃんね!!

各々の知恵を出し合いながら、連携プレーで次々と料理が完成していきます
▼完成した調理品▼

《1班》
かぼちゃのサラダ・肉じゃが・大根と竹輪の煮物・なすの中華風炒め・きゅうりともやしの酢の物・ほうれん草とキャベツとしめじの卵とじ
*工夫点*・・・かぼちゃは茹でただけで素材の甘味が出るため、味付けはしていない。全部薄味だと物足りないため、中華風炒めだけは他の料理よりも少し濃い目の味付けにして満足感を。

肉じゃが・かぼちゃの煮物・ポテトサラダ・肉野菜炒め(カレー味)・なすのあまみそがけ・豆腐のみたらしあんかけ・もやしとわかめのあえもの・大根の煮物
*工夫点*・・・電子レンジを活用したことで時短となり8品作れた。

ジャガイモのカレー炒め・ほうれん草と炒り豆腐炒め・かぼちゃの煮物・玉子入り油揚げ煮・きゅうりとわかめとキャベツの和え物・大根・玉ねぎ・竹輪の炒め煮・もやしとなすのみそ和え
*工夫点*・・・煮物を同じ鍋で煮て時短に。薄味の料理の中でカレー風味の料理を加えて香りを楽しめるようにした。

グループごとにメニューの紹介や工夫点などを発表しました

今回作った料理のおおよそのカロリー等を、
食事療法のテキスト(※食品交換表)をもとに確認・共有しました
※食品100gあたりの栄養エネルギーをまとめた表。
その後は皆で試食会と、お互いに意見交換を行ないました

*参加したヘルパーの感想*
・他のグループの料理を見たり試食してみて、同じ食材でも味付けを変えることで全く違う料理になることが分かり、とても参考になった。
・レンジを使うなど調理にも色々な方法があることが分かった。時短にもなるので自分も実際に活用したいと思った。
・ベテランのヘルパーが多いため、野菜の切り方や炒める順番、味付けの仕方など、基本的なことから応用レベルまで、改めて参考になることが多くあった。
・年齢や好みに応じ、香辛料を使用すると、減塩対策や食欲の亢進にも繋がるという意見もあった。
今回の調理実習では、同じ食材でもアイデア次第で全く違う調理方法や味付けの仕方があること、ご利用者の疾病に合わせた調理を提供するために必要な知識等を学ぶことができた研修会となりました
このように研修会で学んだことを、日々の訪問業務に活かしていきたいと思います
訪問介護事業所:猪狩