平成31年1月29日、石和スコレーセンターを会場に、13時30分より地域啓発研修会「長野北信圏域における地域生活支援拠点事業について のぞみの郷高社・総合安心センターはるかぜの取り組みから」を開催しました。
講師として、のぞみの郷高社・総合安心センターはるかぜの所長 野口直樹氏をお迎えし、全国的にも先進的に取り組まれている「地域生活支援拠点事業」の独自の取り組みと、その成果や現状の課題などを話していただきました。

国はこの事業について、各地域で進めるよう第4期障害福祉計画期間中にその整備を進めることとしていますが、現在のところ必ずしも進んでいない状況であり、今後、各市町村等において早急に整備に向けた検討を求められています。
笛吹市もその整備を進めることを行なっており、峡東3市で面的整備でこれに対応すべく協議を重ねています。しかし、その事業も行政が進めるだけではなく、当事者やその家族、また地域の障がい児者の事業所にも「わが事」として捕らえ、一緒に考えていくことが必要です。
今回の講師である野口さんは、以前からご自身が所属する法人の施設運営を行なう中で、施設の機能をそのまま地域に開放することで、「施設の地域化」を進めてきました。結果、これがそのまま拠点事業に繋がると言う事に気が付き、先進的に長野北信圏域にて支援拠点作りを進めてきました。
現在、その活動が評価され、NHKの特集番組となって放送されています。この日も放送の内容の一部を上映され、実際に利用されている方の様子を見ることが出来ました。

厚労省では、この長野北信圏域の取り組みの他、全国各地の好事例として紹介しています。こちらも参照下さい。
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000350042.pdf

会場には障がい当事者さんやその家族、支援事業所の職員や民生委員さんなどが多く参加。質疑応答では「親亡き後では遅いので、親が生きているうちに、安心して生活出来る地域拠点が出来ることに大きな期待をします。」などの意見が多く寄せられました。
当研修は、笛吹市から笛吹市社会福祉協議会が委託を受け、実施している研修です。
冒頭には、笛吹市福祉総務課より石原和加子課長にご挨拶を頂き、また笛吹市社会福祉協議会から荻野事務局長も挨拶をさせて頂きました。


