笛吹市自立支援協議会では、平成31年度も相談支援部会を継続して開催することとなりました。そして支援センターの鈴木勝利が、今年も部会長を担うこととなりました。今年度もよろしくお願いします。
4月23日は、その相談支援部会の第一回目。年間事業予定などを立て、2ヶ月に1度の開催、障がい者虐待の勉強会や、アセスメント研修、定番の事例検討会を開催することで承認を得ました。
活動方針の話し合いの後は、「高齢者施設から見た共生型サービスについて」の勉強会を行いました。

講師をお願いしたのは、甲府市の社会福祉法人日新会「ロイヤルあかし」の業務執行理事、平嶋恵子氏です。ロイヤルあかしは、介護保険のデイサービスを運営していますが、そのデイサービスで障がい者も利用出来るよう、共生型として運営しています。
共生型として利用している方はまだ一人ですが、身体障害での利用で入浴サービスなどを受けることが出来ています。
なぜ、高齢施設で障がい者を受け入れることをしたのか、職員の体制はどうなのかなどを資料を用いて説明していただきました。
まず、あかしは以前から高齢障害者を受け入れてきたこと、職員があかしの理念に基づき、共生型の理念や考え方を理解してくれたこと、と説明をしていただきました。あかしでは、利用者も職員も、地域の皆さんと一緒に創る施設であることを理念としています。外国人労働者も多く受け入れ、様々な人が集う施設作りを目指していると説明していただきました。
そして、そのきっかけとなったひとつが、北欧の視察研修だったと語ります。街には至るところで障がい者が普通に店を経営し、サポートを受けながらも同じように生活を営んでいる。その時の写真等を一緒に紹介し説明をしていただきました。

共生型を始める時は、高齢施設で障がい者を受け入れる所がまだ無く、行政の説明も不十分でなかなかスタート出来なかったといいます。障がい者の施設で高齢者を受け入れるところは県内にも既にあるのですが、高齢者施設では珍しいとのことです。
平嶋氏のユーモアを交えた講演の後は、参加者からの質疑応答でした。日中活動は何をされているのか、通うための方法はなど、色々な質問にも、丁寧に答えていただきました。
共生型はまだまだ始まったばかりのサービスです。様々なニーズに答えていくように、現場でも学習を重ねていると答えていただきました。
相談支援部会は、以下の計画によって運営されます。もし、この他で部会にて協議して欲しいことや、事例検討をして欲しい希望の有る方は連絡して下さい。
H31相談支援部会年間予定表 .pdf
また、今年も当事者参加のアセスメント研修を実施する予定です。自分のアセスメント計画を作って欲しいという障がいの方などおりましたら紹介してください。皆さんで作る相談支援部会を目指しています。
共生型サービスとは・・介護保険又は障害福祉のいずれかの指定を受けている事業所が、もう一方の制度の指定を受けやすくするというもので、「介護サービス」と「障害福祉サービス」を同一の事業所で一体的に提供できるというものです。例えば、介護保険の高齢者のデイサービスに、障がい者も通うことが認められました。