令和2年度も引き続き、笛吹市自立支援協議会相談支援部会の虐待防止の勉強会を開催しました。



これは、相談支援部会の定例会のひとつで、市内の相談支援に関わる事業所・相談員や、行政職員、保健師さんなど、障がいに関わる人が、虐待について学ぶ場となっています。
今年はコロナ禍で中止も考えましたが、皆が集まって学べる貴重な場ですので、3密や換気に注意をして開催に踏み切りました。
今回も講師として、高橋由美弁護士にお願いし、まずは「虐待とは何か」をテーマに講義を行いました。その後に2つのグループに分かれ、事例検討をしました。
今回の虐待のテーマは「児童虐待」。家庭内など障がい児に関わる虐待の事例を高橋先生にお願いし、グループで協議できるよう改編したものをテキストにして検討しました。
今回は3つの事例を元に、皆で協議です。
特に3つめの事例は、複合的課題。親なき後の障がいの方に起きた事例です。家族と一緒に住みたいが、虐待の可能性があり、介入が必要な状況です。それをどのようにしていくか・・・
大事なことは、誰かが悪い、という善悪で考えないこと。それぞれに理由があり、やむなく起こってしまったこと。だからこそ、福祉的介入が必要になります。
我々相談に関わる職員が、様々な人や機関と協力しつつ解決の糸口を探っていく。そのための勉強会でした。
こういった勉強会を、相談支援部会は市内の事業所や機関と一緒に行っています。相談に関わる人ならどなたでも参加できますので、詳しくは笛吹市基幹相談支援センターや支援センターふえふきに問い合わせください。
笛吹市自立支援協議会 相談支援部会長 鈴木勝利