笛吹市社会福祉協議会では、第3次地域福祉活動計画の評価をしているところです。

これは、地域の皆さんが、「こんなまちであったらいいな 安心して暮らせる幸せあふれるまちづくり」を目指し、様々な活動を通じて笛吹市で具体的に展開していく計画書で、社協はそのお手伝いをするため、地域福祉活動計画を作成しています。今はその評価の時期となっています。
しかし。コロナ禍のこの時期です。多くの皆さんと対話し、意見を求めたいところですが、残念ながらそれはまだまだ無理な状況です。
そこで、支援センターはその評価の内、地域の障害福祉に関わる様々な活動をされている団体や機関、施設などに協力をお願いし、意見をまとめることとしました。と言っても、市内の活動は多岐に渡り、様々な団体や機関が存在していますので、そのいくつかの団体や機関を選定させていただき、電話や密にならない状況でのインタビューなどをお願いすることとしました。
今回は石和ある通所の施設、「つくしの家」の施設長、小越さんにインタビューです。
つくしの家は、合併前の石和町時代から続く小規模の作業所です。数々の制度改革を経て、今や1日40名以上の方が利用する施設へと変わっています。サービスとしては、就労継続B型(就労の契約を必要としない就労の訓練を受ける事が出来る)と、生活介護(食事や排せつ、入浴などの日常の介護を受けることが出来る)の複合サービス施設です。
小越さんは石和の住民でもあり、この地域福祉活動計画を作成した時にも、ひとりの住民として参加されています。今回はその策定の時の話から、現在展開している施設の様々なお話、特にこれからのつくしの家が行おうとしている夢の話まで、1時間以上もお話をして頂きました。

全部のお話を掲載することは出来ませんが、例えば・・
・隣の公園の草刈を行い、地域の子どもたちが安心して遊べることを目指している。
・精神の疾患のある住民さんが相談に来ることもある。また、持病を持った方の就労訓練を、サービスの制度外で受け入れ、社会復帰のお手伝いをした。等々・・
基本的には、施設を利用されている方も職員も、地域の皆さんも、皆が笑顔で元気で過ごせることが何よりも僕の夢なんです!!と、強く語っていただきました。
なるほど、この会話の中でも、何かへの批判をしたり、誰かの批判をすることなど全く無く、もし何かあって批判の対象となることがあっても、全てが前を向くための勉強ですと強く語っている小越さんに会いたくて、つくしの家を訪れる方がいらっしゃるのでしょう。
こういう姿勢は、我々も学ばなければならないと思っています。
ちなみに、社協もスマイルいちのみやで就労継続B型と生活介護の通所施設を運営しています。つまり、ライバル同士なんです。でも、これからの時代は、いかに同じ地域で刺激し合い、学び合いをするかも障害福祉のテーマになっています。スマイル開設時にも、施設状況を学ばせて頂ける時間を作って頂きました。
同じ形態の施設でも、その設立の目的や展開手法には違いがあります。それぞれの個性が生かせる施設であるよう、お互いに刺激し合える関係でいたいと思います。
来年度には、峡東地区で共同研修会や学習会を共催する計画が進んでいます。地域の先輩施設として、今後も宜しくお願いします。
というように、支援センターでは市内の障がい者団体や施設をピックアップし、職員がいくつかの施設を担当して協力のお願いに参ります。1時間というのは、峡東地区の勉強会の話も含めた時間ですので、実際はもっと短い時間でのインタビューになりますし、電話だけ、faxやメールだけの回答でもお願いしている所です。
よろしくお願いします。また、つくしの家の小越さん、ありがとうございました。
支援センターふえふき 鈴木勝利