スマイルの一宮障害福祉サービスの就労継続B型事業所では、作業のひとつとして、山梨県が勧める「農福連携」事業を請け負っています。


日本を代表するぶどうや桃の産地でありつつ、一宮でも農業の高齢化や跡継ぎ問題は膨らみつつあり、公的な支援が入って、農業と福祉を繫げていく、次世代の農業の担い手のひとつとしての障がい福祉の作業が注目されています。
スマイルでも、今年から農福連携に参加。一宮の若手の農家さんと連携し、摘蕾などの作業を一緒にさせていただいています。
その取り組みのひとつとして、山梨県社会福祉協議会が発行する機関誌「やまなしの福祉」に掲載される候補の一つとして、取材を受けました。
この日、農家の岩間さん、山梨県農福連携推進センター宮下さん、伴野さん、県障害福祉の地場さん、山梨県社会福祉協議会の八巻さん、取材を請け負うデジタルデビジョンの方々がスマイルを訪問。農福連携ってどのような事業なのか、スマイルが請け負ってどうなのか、岩間さんからは障がいの方に農作業を教える時の課題などを話していただきました。

県内では、様々な施設が農福連携に参加し、農家の方とちょうど良い距離感を保ちながら仕事を請け負っているとのことです。農業と言っても様々な形があり、連携するためにはお互いの状況を理解し合い、出来る事出来ない事を共有しながら、県が調整役として介入することで連携が進んでいるとの事。
スマイルも、岩間さんからの仕事を請け負う際にも、職員が事前に岩間さんの畑に伺い仕事を教えて頂き、動画で撮影し、実際に出向く利用者さんにレクチャーし、作業に入っています。
岩間さんも丁寧に対応して下さっています。岩間さんも、「今まで一人で畑に居ると寂しいと思う時もある。皆が来てくれると、教えてあげなければという気持ちがあり作業に張りがある」と仰っていました。
勿論、様々な課題はあり、例えばスマイルの作業時間がどうしても短時間になることなど、今後も改善すべき点はあります。

また、農福連携の共通の課題は工賃です。就労継続B型の運営では、利用者さんに支払う工賃額で、施設が受け取れる給付額が変動するシステムになっています。農業は季節に大きく左右される業務です。
この日はそのような大きな課題の話と共に、それぞれの立場での話をしていただき、普段はなかなか聞けないような話も聞かせていただきました。
また、皆さん色々な所で関係性があり、初めての取り組みにも関わらず、初対面ではないということも。例えばこの取材をしていただいている中町さんは、スマイルのご近所さんであり、スマイルの特産品のジャムを良く買っていただいているお得意さんでした。地場さん、八巻さんにも日頃からお世話になっています。
皆さんの繋がりの中で、スマイルも成長していきます。今後もどうかよろしくお願いします。
※スマイルの特産ジャムをお買い上げいただき、ありがとうございます。沢山用意していますので、いつでもお声をおかけ下さい。