笛吹市自立支援協議会 相談支援部会の部会長をしています、鈴木です。
定例の「アセスメント演習・計画づくり」が、12月21日に市役所で開催されました。



今回の相談支援部会は、市内の障がい当事者さんに協力をいただき、皆で協議をしながらご本人の人生計画を作成するというものです。
これは、日本社会福祉士会が実施している、「障がい者の地域生活支援研修」を元に、2日間かけて行う演習をわずか2時間でまとめて行うという、ちょっと無茶な演習になっています。
今回の当事者さんは、小さい頃からの小児麻痺があり、様々な手術を繰り返し受けたり、大人になってからも体温調整が出来なくなる難病に罹患したり、最近では一番近くにいた母親が亡くなり、一人暮らしを余儀なくされている50代の女性です。

一人暮らしを始めて、それまで体験しなかった様々な事や、障がいによって生活に支障が出てきていることなどが増えています。それでも何とか自立した生活を地域で送りたいと頑張っています。
まずは自己紹介から始め、様々な体験をご自身から語っていただきました。
次は参加者からの質問タイムです。体の事、経済的な事、趣味や生きがいなどを聞かせていただきました。その内容を元にして、「ご本人さんってどんな人?」というものを模造紙に作って行きます。


次は、参加者がご本人さんに様々な事を提案し、「未来の生活」を提案します。趣味を生かした生活をするためには何が必要なのか、今困っていることをどのように協力して作ったらいいのか等、参加者の専門的な観点から提案を行います。
最後に、参加者が提案した様々な案を選んでいただきました。

相談支援というと、福祉的なサービスを提供するためのもの、と捉えてしまうのではなく、本来はその当人さんがどのように生きてより良い生活をしていくことを一緒になって考えることなのです。その夢の実現の手段として、様々なサービスを利用することが相談支援というものなのでしょう。
僅か2時間、それもほぼ初対面の人たちを前にして、自分のことを話すと言うのは大変な事です。昨年までは母親が代弁していたことも、今後は自分の言葉で、自分の力でコミュニケーションを取っていく必要があります。自分の協力者になってくれる人を多く捕まえるのも、上手に生きていくテクニックです。
まだまだ話し足りない様子もありつつ、2時間もあっという間の演習でした。また何かあったら、皆で問題を解決しましょうね。
相談支援部会では、年に1回、このように当事者が参加してご自身の計画を皆で作る演習を行っていく予定です。次回の演習に出てみませんか。