「地域福祉推進委員さんてどんなことしているの?」をテーマに石和地域の推進委員の皆さんにお話を伺いました。
※誰もが安心してくらせる地域を作るために、地域住民の皆さんが行う内容を示した地域福祉活動計画が作られています。この計画に基づき、住民の皆さんが住みよい地域を作るための活動を中心になって行っていくのが 地域福祉推進委員会です。
今回は「あいさつ声かけグループ」の井上さんと間瀬さんからのお話です。
社協:推進委員会の参加のきっかけを教えてください。

間瀬:やってみるじゃん(笛吹市の各地域で行う介護予防事業)の協力員として活動していたところ、民生委員として声が掛かり、その流れで推進員委員会への参加も勧められました。委員会も最初は石和福祉健康まつりの手伝いでという形でした。
井上:私は最初やってみるじゃんのことも知りませんでしたが、何かあったときに地区の集まりに顔を出してくれればいいからと民生委員になりました。推進委員会へは間瀬さんと同じようにまずは民生委員だからと話がありましたね。
社協:あいさつ声かけグループでの活動を教えてください
井上:通学時の子どもの見守りなどは各学校を中心に行われていると思いますが、その中に加わることもあります。
また、山梨不登校の子どもをもつ親たちの会「ぶどうの会」や学びづらさを抱えている子どもたちを支援する「こすもす教室」を呼んでの学習会を行いました。コロナ前には地域の小学校のPTAに推進委員会の活動を理解してもらうための説明会も行っていました。活動そのものは「あいさつ声かけ」という、まさしく日ごろ行うことですが、児童生徒たちに自分があいさつするように近所での散歩の途中などに出会う知らない人にも挨拶するように心がけています。
間瀬:自分の住む地区でのやってみるじゃんでグループの活動を紹介してもいます。また、民生児童委員になってから子どもの登下校時の見守りを10年以上行っています。長く続けていると、子どもたちは高校生になっても声をかけてくれるのでうれしいですね。あいさつがきっかけで顔見知りになり、またあいさつをしあう関係が続いていっていると思います。

グループでの活動の話し合い
社協:日ごろ地域でされている活動について教えてください
井上:ご近所だからということでゴミ出しに不自由している高齢者のお宅のお手伝いをしています。
間瀬:わたしも地域で車いす生活の方が資源ゴミ・有害ごみの出すところが遠いのでゴミ出しをお手伝いしたり、お買い物に行けないシニアの方のお手伝いをしています。
わたしの地区では活性化委員会があり、当初は小学校区での見守りのボランティアをしていた方たちを中心に区民の皆さんのための集まりの場として芋ほりなどの活動や、最近では地区の清掃活動などの環境美化の取り組みも始めました。
社協:これから活動を続けていって、こうなっていってほしいという希望があれば教えてください。
井上:お互いに知り合ってみんながつながりを持てるといいですね。何かあったときに気にかける、おせっかいではないけれど、見守りが自然にできるようになったらなと思います。
誰もが自分の近くの人を気にかけて、いつもの集まりを休んでいたら「何かあったかな?」と年代を越えてその人をみんなが気に掛けるようになっていけるといいですね。
間瀬:「あいさつは家庭から」と思っています。親御さんとも顔見知りになり、子どもとも自然と顔見知りになることで何か特別な活動がなくても、日ごろの中でおたがいそういう関係になっていけるといいなと思っています。

