支援センターふえふきは、障がいなどを持つ方が地域での活動の拠点となるよう障害者地域活動支援センターを運営し、様々な事業を展開しています。基本は自由に通っていただける通所の施設ですが、例えば長期入院をしていて地域の事が良く分からないとか、病気の特性で人と関わることが苦手になってしまった、長い事外に出る機会を失ってしまい、外に出る機会が無いかと探していたなど、支援センターふえふきまで参加することも難しいという方を対象に、各地域で「はじめのいっぽ」を行っています。
はじめのいっぽは、月に1回、様々な場所で行っています。今回は、石和なごみの湯を会場に行いました。精神の病気があり、状態が不安定な方や、視覚障害で外出が難しい方、こういった方々の外出を応援したいと言うボランティアの方の参加がありました。また、精神の障がいの方の社会交流も治療のひとつとして、訪問看護のサポートを受けながら一緒に参加された方などの参加がありました。

この日のサロン。まずは自己紹介を行い、楽しかった出来事などのお話会を行い、簡単なゲームや輪投げを行いました。1時間ほどのサロンですが、その場所や参加される方々に合わせてプログラムを用意しています。




このサロンを始めた頃は、なかなか参加者がおらず、日によっては参加者ゼロという時もありました。そこから、まず場所と内容を工夫しました。どんな場所なら参加出来る(したい)かを聞き取り、どんな内容なら参加出来るか(したいか)も聞き取り、検討を重ねていきました。例えば、「雰囲気の良いカフェに行ってみたい」という声から、八代のエンカフェ様に協力を願い、全面協力を戴くことが出来ました。なごみの湯では、参加者にリラックスしていただくために、温泉券を配布しています。残念ながらまだまだコロナの影響があり、どんな場所でも協力を得られる訳ではないため、今後も工夫をしていく必要はあります。
この日の参加者に伺いました。
「家にばかりいるので、久しぶりに体を動かした。スッキリした」
「こんなに素敵な人たちと、一緒に何かできて良かった。また来月頑張りましょう」
「コロナで活動できる場が無くなってしまった。こういう場があって良かった」
ぜひ次回も参加しましょうね。
サロンには様々なボランティアさんが参加して戴いていますが、今日のボランティアの坂本さんを紹介します。
坂本さんは、支援センターふえふきのデイケアなどにも参加され、精神障がいの方々のサポートを頑張っています。得意な習字を用いて、落ち着いて座っていられない人にも、情緒的サポートを提供していただいています。今日も皆さんと一緒に輪投げで汗をかいて頑張って頂きました。
坂本さんの感想です。
「精神の病気や障がいの方って、周りのひとから見ると何か特別な人という思い込みが強いのか、皆さん話しかけにくいと思っています。でも私は話しかけるの得意なんです。こういう場で外に出られるようになるようにしていきたいです。今日は参加する予定の人が急に休んでしまったんです。私はそれが残念。来てもらえれば楽しい話が出来るのに。次は来てね」
そして、もうひとつ。
今日は、なごみの湯が会場であったことから、なごみの湯に併設されている「石和通所介護事業所」の見学も行いました。参加される方も高齢であったり、参加された方の親が高齢であり、最近足腰が弱くなったなどから、一緒に見学も行いました。

(相談員の鈴木さんが案内をしてくれました。)
社協は子ども家庭の支援から、障がい支援、高齢者支援と、ライフステージに沿っての支援を行っています。
まずはここから。社会や地域に向けて、ドアを開けてみませんか?