「8月15日は何の日でしょうか?」

















今回の夏休みの学童の子どもたちとの交流会はこんな言葉から始まりました。

そう、終戦記念日です。
石和町地域福祉推進委員会 世代間交流グループでは終戦の日に石和南小学校の学童の子どもたちとの交流会を持ちました。
石和町中川にお住いの御年91歳の関本藤一郎さんから、当時のお話を伺いました。
今でいう小学校3年生の時に太平洋戦争が始まった、関本さん。
当時では決めたことは間違っていても、絶対に服従しなければならなかった。
そもそも(国の言うことが絶対で、戦争に行くことが素晴らしいという)教育が徹底していたので、「(男の子は)大きくなったら戦争に行くんだ。そのために自分たちは生まれてきたんだ。早く戦争に行きたい」とばかり思っていた。

当時は作ったお米はみんな戦争で持っていかれてしまい、自分たちの食べるもので、お芋はごちそう。身近にある草を食べたりしていた。
石和町の上平井でも空襲があったり、甲府の方で空襲があった時は焼夷弾がポンポンはねて花火のようだった。

委員の皆さんも、話に聞き入ります。
関本さんから、子どもたちへのメッセージとして...
人との殺し合いをするのが戦争。人は殺し合いをするために生まれてきたのではない。
今は「おかしいな」と思ったことに対して文句が言える。
自分の頭で考えてそういったことが言えるように、一生懸命勉強してください。
と語られました。
続いて、委員の皆さんによる紙芝居「峠の老い桜」の読み聞かせが始まりました。

こちらも戦争にまつわるお話です。

委員の皆さん、熱演です!

さて、お話を聞くだけではなく、今度はみんなで軽スポーツの時間。

石和町シニアクラブで活動を広めている、囲碁ボールを行いました。

慣れていないと、スティックを持つのも大変ですね。


推進委員さんにボールの打ち方を教えてもらっています。

よく狙って、入るかな?


子どもたちからの感想です。
・今日初めて戦争の話を聞きました。戦争が恐ろしい、虚しいものだと分かりました。
・囲碁ボールは初めてで難しかったけれど、チームワークが深められて、楽しかったです。

・委員さんたちから、「みんなが戦争の話をしっかりと受け止めてくれたので、うれしい。今日の体験を今後に生かしてください」と子どもたちへメッセージ。

子どもたちから、戦争の話をしてくれた関本さんにお礼の言葉
「今日は戦争の話をしてくれて、ありがとうございます。これからも元気で過ごしてください。」
関本さんより、「みんなが話をしっかり聞いてくれていて驚きました。」

最後に、子どもたちから、委員さんたちへのプレゼントをいただきました。

今後も石和町地域福祉推進委員会では、学童の子どもたちとの交流を続けていきます。
つなげよう、つたえていこう、温かい心、いさわ
支え合う地域づくり 石和
石和町地域福祉推進委員会 世代間交流グループ
石和地域事務所
055-262-1267
