11月25日、いちのみや桃の里ふれあい文化館で講演会「生きづらさの声でつむぐ ラジオとくるま」が開催されました。
講師はNHKラジオ第1で、月に1回放送されている「みんなでひきこもりラジオ」のパーソナリティを務める栗原望アナウンサーと、峡東保健所の相談員でありながら、自分の車を改造し、車内で当事者の話を聴く取り組みを始めた精神保健福祉相談員の芦沢さんのお二人が登壇しました。 
講師はNHKラジオ第1で、月に1回放送されている「みんなでひきこもりラジオ」のパーソナリティを務める栗原望アナウンサーと、峡東保健所の相談員でありながら、自分の車を改造し、車内で当事者の話を聴く取り組みを始めた精神保健福祉相談員の芦沢さんのお二人が登壇しました。
舞台上ではいつものラジオ放送のような形で、まずはラジオ放送をすることになった経緯やそこに投稿されたエピソードを紹介。後半では、事前によせられた投稿を、ラジオ放送の再現のようにして紹介されました。お二人がいうように、ただ話を聞くだけ。
皆さんが抱える「生きづらさ」を生の声にして届ける試み。人によっては「そんなのよくあることだ」とか「些細な行き違いなのでは」と受け取ってしまうことも、当事者からすればとても大きな課題に膨らんでしまうことはよくあります。そこをとにかく拾い上げ、何とかしよう、とか批判ではなく、聞くことに徹底する。そんな2時間でした。
ここで、保健所とは何をするところなのか。ここ数年では、コロナの対応をする窓口というイメージが広がっています。もちろんそれは大事な仕事です。そこでは「公衆衛生」というところでのかかわりとなりますが、公衆衛生には、精神衛生ということも含まれるのです。

自殺対策や精神疾患の方々の対応、今回の投稿にも多くあった引きこもりや孤立対策など、様々な地域精神衛生に向かう相談員として、芦沢さんは活躍しています。支援センターふえふきの利用者さんも、また職員も一緒に問題解決に向かっていただける心強い相談員です。芦沢さんは自分の車を改造し、移動式相談室として各地を回っているとのこと。「僕はただ話をきくだけなんです」とゆるゆると話す芦沢さんに、皆さんは癒しを求めているのでしょうか。
会場内では、社協職員も、同業の相談員も多数来場されていました。
秋はあちらこちらで講演会があります。実はこの日、もうひとつの講演会もありました。そちらは「地域共生社会について」。オンラインでの講演で、移動中も音声だけ流して聞きながら参加でした。学びの秋は、まだまだ深まりますよ。
ジチョーでした。