木目込みとは、今から約270年前の江戸時代に誕生した伝統的工芸品です。工芸品としてあるのは、字の通り木材に彫刻を施し、着物の切れ端を織り込んでいくものですが、それをもっと手軽に、誰でも作れるように工夫してくれたのが、デイケアに指導で来てくれている小林さんです。


小林さんは、木ではなく発泡スチロールで作れるよう、素材からデザインの型紙までも持参。更にはあちこちで集めたという貴重な生地も持ってきてくれます。中には本当に貴重な素材もあるようです。
この木目込み細工で、デイケアでは知事賞を受賞したこともあります。
まずは何を作るのか。デザインを決めていきます。デイケアを利用される方の中には、このデザインを「決める」というのが一番苦手な作業という方もいます。このような場合も、手取り足取り指導していただいています。
デイケアの精神ボランティアの皆さんも、デザイン決めで一緒にあれこれと悩んでいます。
デイケア担当者も、一緒に悩み、型を決めていきます。当人の希望する形がぼんやりとしているので、様々なデザインを提示し、決めていきます。まさに、自己決定支援です。
さて、今年は何を作ってくれるのでしょうか。