朗読奉仕員養成講座とは、社協が市から委託を受けている事業のひとつで、主に市の「広報ふえふき」を朗読し、「声の広報」としてCDに吹き込んで視覚障害の方々に配布するための奉仕員を育成する講座です。市は市民全員に市制の動きを広報する手段として広報誌を発行しますが、印刷物では視覚障害の方々に十分な広報は出来ません。つまり、一般の方と視覚障害の方への情報伝達に差が起きないように、配慮が必要なのです。これも、障害者差別解消の手法のひとつです。
目的としては、この声の広報を作成することなのですが、このためには視覚を始めとするコミュニケーションの障がいについても理解していただくこと。そしてなにより、朗読自体を楽しめる機会として欲しいという思いで、毎年講座を開催しています。今年も講座は、8月14日からスタート。開校式ではご挨拶をさせていただきました。
さて、ジチョーの役割は講座開催前が一番忙しい。声のCD発行では、朗読をパソコンに録音してCDにするのですが、なぜパソコンに録音するのかというと、例えば間違えて読んでしまった、音が小さく聞き取りにくいなどがあった場合にも、その不要な部分を後から削除・編集が可能になるからです。以前は録音専用の機器で行っていましたが、より編集作業が簡単になること、専用機器も高価で、受講者全員分用意することが出来ず、講座では体験をするだけに終わっていたために、パソコンでの録音に切り替えました。
そこで、数年を掛けて中古パソコンを寄付していただいたり、安く購入して必要分を揃えました。ジチョーの古いパソコンも、今では奉仕員さんの練習機器として再活躍しています。おかげ様で、受講定員分の台数を揃えることが出来ました。
しかし、数が揃っても終わりではありません。たまにしか使用しないので、受講開始前には全機種の確認を行い、不具合があれば調整もします。この録音編集のアプリも、パソコンも古いものなので、手間と時間が掛かります。
これも、朗読奉仕員の皆さんが少しでも楽に活動が出来ればと思い、時間を作りながら1台1台確認しています。
また、朗読をより楽しむための朗読発表会にも協力をさせていただきます。コロナの影響でずっと開催されなかった発表会ですが、昨年度ようやく開催にこぎつけ、奉仕員の皆さんの力で開催しました。
ジチョーはこの会にも飛び入り参加させていただき、一緒に朗読を楽しみました。
皆さんも一緒に、活動に参加してみませんか。