今年も、相談支援専門員の現任研修のグループ講師を担っていましたが、本年度の最後の研修が10月18日で終了しました。
相談支援専門員とは、各種の障害福祉サービスを必要とする障がい児者が、どのようなサービスを利用するか、またどのくらいの量が必要なのか当事者と協議し、サービスを提供する事業者や行政と結びつけ整理する等の業務を担う専門職種です。この業務を行うためにはまず相談支援の初任者研修を受け、資格取得をします。その後、5年を目途に更新をする必要があるのですが、その更新の研修が、現任研修となります。
初任研修が、障害当事者のサービス調整を担えることに主眼を置きますが、現任研修は地域で生活を継続していくことを主体と捉え、サービスの調整だけではなく、障がいの方々が地域で暮らしやすくするための様々な調整を行えるようにするための研修となります。必要とされる知識と経験も更に多くなります。
現任研修を終えた相談員は、自分の所属する同僚や部下を育成するだけではなく、同じ地域の相談員を育成する役割も担います。相談業務は一人で行うものではなく、多くの関係者と共に「障がい児者が暮らしやすい地域にする」ことが求められます。今年の演習は皆さん前向きな姿勢で参加され、終わった時には笑顔で解散となりました。今後も、社協のみならず、市内の様々な事業所の方々と協力し合い、これらも市内の障がい福祉の向上を意識し、社協のみならず皆さんと協力して切磋琢磨できるような現場を目指します。
改めて皆さまにお願いです、。いくら経験のある相談員が居ても、その育成に時間と手間をかけても、実際に地域で一緒に生きていくのは地域の皆さんです。障がいの有無に関わらず一緒に皆が生きていける「共生」の地域づくりをお願いします。