いよいよ12月の師走となり、皆様も年末に向けてお忙しい日々を送られていることと思います。
支援センターも新しい職員を迎え、落ち着いて日常業務が送れるよう、事業の引継ぎやレクチャーを行っています。
これを書いている12月12日も、午前は課長会議に出席、午後からは社協の居宅支援主催の公開学習会に参加。15時から県の社協の「co-cankai」でセッション、夜は日本社会福祉士会での権利擁護オンライン勉強会に参加。笛吹社協での事業に生かせるよう、21時まで勉強、な日々です。年末年始の休みに向け、もうひと頑張りです。
さて、今年度は社会福祉士や精神保健福祉士を目指す学生さんの実習を3人受けました。全員何とか実習を終え、1月の国家試験に向けて頑張っているようです。その内の一校から実習報告会を行うということで、千葉の松戸にある聖徳大学に行ってきました。
この日は10名の学生さんの発表があり、一人当たり15分程度の発表を聞きました。10名中7名が社協での実習なので、他県の社協さんがどのような事業を行い、実習指導をしているのかも比較が出来て、とても充実した発表会となっていました。
笛吹社協の実習の中で、一番の学習は意思決定支援とのこと。意思決定支援は、自分の思いを上手に表現できなかったり、深く考えることが出来ないなどの方に対して、自分の意思を構築するお手伝いの事を指します。支援者が勝手にその方のことを決めすぎたり、或いは決めることが難しくていい加減な決定になってしまわぬよう気を付けなければなりません。そのためにはその方の能力を正しく評価し、また自由な意思表出が出来るような環境を整える必要がある、と実習生はまとめていました。
とても嬉しい実習発表です。社協での24日間の実習の成果を、自分なりにまとめていました。実習指導者としてとても嬉しい発表です。
他の学生さんの中には、とても上手に資料を作り、正確な表現を用いて実習の内容を説明していた学生さんも居ました。でも、実習指導に当たった私たちとしては、その実習生さんとどのようなことで悩み、苦しみ、24日間を過ごしたか、現実と理想のギャップにどのように学んだかを聞きたいところなのです。私たち実習指導者も、本当にこの実習指導で良かったのか、実習生の苦しみを聞けていたのかなどの反省点を知りたいところなのです。
折角なので、この日に発表された全員のひとりひとりにコメントを返させていただきました。実習生から見れば、24日間をたった15分まとめただけの内容なのに、今日初めて会っただけの人に何が分かるのか、と言いたいと思います。
でも、この学校の皆さんは、私の意見に真剣に耳を傾け、発表した学生さん以外の、全員の学生がこちらを真剣に見て、聞いてくれました。学校の教育の方針なのでしょうか。
とても貴重な時間をありがとうございました。そして実習生の皆さん、お疲れ様でした。今後、どこかの福祉の現場でお会いするかもしれません。よろしくお願いします。